肩こりは絶対揉まないで下さい!!!(その1)

今日は肩こりの話し。

当院に来ていただいている患者さん方は
もう十分に理解して頂いていますね。
待合室にデカデカと掲示してありますし
施術の際にも何度も注意していますから。

肩こりは揉めば揉むほどコル!!
知らずに自分でどんどん肩こりを悪化させている!
それはなぜか?
説明していきましょう。

確かに揉めば一過性ではありますが当然 血行がよくなります。
なので その時だけは「肩こりが取れた」と感じるでしょう。
ですが ぜひ知って頂きたいのです。

筋肉は筋繊維で出来ているのです。
料理をする方ならとり肉のささみを思い出せば良いでしょう。
あるいは絹糸を束ねたもの(刺繍糸)をイメージして下さい。

揉んだり強くこねると…
とり肉なら繊維質をつぶしてしまいます。
絹糸ならもつれてほどけなくなります。

同じように筋繊維も もつれ、癒着し、だんご(しこり)になってしまうのです!!

すると そのもつれた筋繊維の箇所は 
 血液が流れにくい
     
 血行が悪く乳酸(疲労物質)が溜まりやすい
     ↓
 さらに肩こりを強く感じる
     ↓
 もっと強く揉まないと疲労物質が流れない

こうして肩こりスパイラルの悪循環に陥ってしまうのです。

このように「肩を揉む」という行為は根本的な治療にはならず
反対に「本当の重度の肩こり」を作ってしまい
二度と元に戻らないので ぜひとも!ご注意ください!!
 


なぜ肩こりはおこるのか?

その1 内臓体壁反射…特定の内臓の反応が 特定の皮膚面にその反応を表すこと
                (例、胃が悪い→背中の特定の位置に痛みが出る)

その2 体型、姿勢(前傾姿勢など) なで肩、ねこ背など

その3 特定のケガ、手術、鎖骨骨折、その他

その4 仕事・運動などでの筋肉運動 又は長時間の同じ姿(筋肉内に乳酸が増加する)

その5 揉んでしまった結果 人為的につくった「コリ」が更に強い肩こりを起こす(揉みおこしなども)

その他 寒い日、仕事等で筋肉が収縮している、服のサイズが小さい、etc

いずれも
ただ単に「気持ちがいいから」と強く揉んでしまうと
筋肉にしこりを作ってしまいます!!!
それぞれのケースに適した施術が必要なのです


最近多いケース

 ★ストレス(仕事 家庭 人間関係など)
    ↓
  胃に負担(胸焼け 背中が痛むなど)
    ↓
  両肩が強烈にコル!(上記その1、内臓体壁反射)

この場合 肩を揉んでも揉んでも
「肩こり」と思っている症状が改善されることはありません
胃を治さないと「肩が凝っていると感じる感覚」は消えないのに
ゴリゴリと肩を揉み続け 筋繊維を痛めているのです。
 


 ★姿勢が悪い
    ↓
  頚(首)の神経を圧迫している
    ↓
  腕が重い、だるい、痛い、シビレる、腫れているように感じる
    ↓
  肩に違和感

この違和感を「肩こり」だと思い込んでいるので
この場合 絶対!首の治療が必要です。
神経なので
もちろん表面の筋肉を揉んでも問題は解決しません。


当院では
皆さんが「肩こりだ」と思い込んでいる症状の本当の原因を見極め
【頚腰神経調整法】 【皇法医学】 【鍼治療】 【矯正】 【テーピング】など
様々な療法の中から それぞれに適したものを用い
また日常生活の中での その方の姿勢、癖などへのアドバイスも加えながら
強く揉むことなく 肩こりの症状を取り除く施術を行います。
是非 お気軽にご相談下さい。

   その2に つづく~